■ご飯茶碗は抱えやすいように軽く仕上げ、ご飯の白さが引き立つように茶と黒の2色で仕上げてある。普通のご飯碗の重さが200〜230グラムであるのに、120グラムと軽い。小皿と中皿が揃った4点。 ■人気だったのは「ひっくり返らない・若かえる」と説明を加えながらモニターしてもらった「カエルの目玉が付いた小鉢」。器を手前に倒すと器の縁が「カエルの口」になり、その上に目玉が付いているというデザイン。勢いあまって手前に倒しすぎても中身が器の縁で留まり、ひっくり返らない。目玉の部分に指を掛けて、押さえて食事をすると安定する。 ■普通に見える丸小鉢はスプーンでの食事の際、椀縁の返しで掬いやすく設えてある。安定感のある持ち上げない茶碗として利用すると良い。 ■ブルーのお猪口タイプの小鉢、本来は箸置き・スプーンレストとして作られたが、珍味などを入れる小鉢として、ソースを小分けし入れる等、アレンジして多様に使える。 ■大きな取っ手が付いたマグカップ。ボリューム感があり重そうだが、取って掌にすっぽり入り、ある程度の握力が残された人には重量を実感できてホッコリする感じ。カップの底(裏)には薬を掛けてテーブルを傷付けない配慮もある。
■14.5センチの蓋付き丼。お年寄りからの聴き取り調査で「どんぶり物も食べたいが重くて抱えられない」という声に応えて、うどんや天丼などのメニューでも蓋に小分けして食べることができるように、蓋を「ふた」としての役割ではなく、取り分け用中皿として使える工夫が加えられている。蓋は中皿となった時の高台を1センチと、丈を高くし、はずす時の握力の負担を軽減させる視点も加味されている。 ■湯呑は一見、従前からあるものと変わらないように見えるが、外側下部に細い切り込みのある線を入れ、上薬をあえて掛けないことにより、すべり落ち防止としての配慮もしている。上薬を掛けたものと掛けないものを2通り用意、上薬を掛けないほうが「手触りがはっきりして良い」という声が多かった。 ■汁椀、ご飯茶碗、小鉢、トータルデザインと色で特徴を出している。 【メモ】 ■丼は「見かけより、抱えてみると重くなくて良い」という声 ■「高台がしっかりしていて安定感があって良い」という声
■伝統の小代焼きの風合いを大切にした作品 ■小振りの湯呑は軽く、飲み口を広く、底部を細めに仕上げて、細い横筋を入れることで握りやすく飲みやすい条件を作り出している。顔を上にしなくても、湯呑の口を広くしてあるので、縁が鼻に当たることなく、楽にお茶が飲める。 ■蓋付きの小鉢は、深さ4.5センチで上部が12.5センチ、底が7.5センチで、高台をほとんどなくし、テーブルに安定して座るように工夫されている。鉢底を湾曲させず平坦にし、蓋なしで小鉢使いも楽しくできる。 ■蓋は小皿としても使え、高齢者などが一度では食べきれずに残して、あとで食べようという際に、ラップを使用せず、そのまま蓋をして冷蔵庫やテーブルの上で保存できる。 ■縁高の平たい小鉢は安定感があり、小振りのご飯茶碗は可愛く、双方共外側下部に横らせん状の紋を入れ指触りの感触を意識したデザインになっている。 ■盛り付けの写真にある舟形の返しが付いた皿は、単にデザインが工夫されているだけでなく、スプーンを使用した食事の際に、大きく返しが付いた部分で食べ物を受け止めてくれるので、こぼさずに食べることができるという配慮の行き届いた器となっている。 【メモ】 ■反り上がった器の縁は、取り扱いやすい ■「小代らしさが好き」という声 ■「説明が付くと工夫が分るが、ただ置いてあっても特徴が分り難い」という声
■扇型で区切りつきのオードブルプレート。一枚づつの使用であっても見栄えがするが、4枚を合わせると円形になり、パーティ用としても面白く活用できる。1枚で使用の場合、揚げ物・サラダ・フルーツ等と、水分のある料理を一緒に盛り付けてもそれぞれをおいしく食べられるように、仕切りをつけて3等分し水が流れないように工夫されている。 ■ご飯茶碗は、椀の糸底に切り込みを入れ、上手に掛け上げられるように工夫されている。指を掛けて落とさないように、糸底に窪みを付けるという工夫も施されている。 ■不自由さの程度に合わせた選び方のアドバイスと、使い方のレクチャーが付けば幅広い需要も予想できると思われる。 【メモ】 ■「料理を盛り付けなくても飾り皿としても楽しい」という声 ■「今買いたい」という要望があった ■「糸底の切り込みに指が掛けられて使い易い」という声 ■「切り込みが大きすぎて指が入らない」という声 ■抱えて利用する椀と、テーブルに置いたまま利用するプレートのUD陶器 ■プレートはスプーンを利用する介護食器と捉えるのではなく、「いか様にも使える器」として使い手の工夫を提案していると捉える
■和洋どちらにも使える利便性の高い食器。 ■白い上薬で、中に入れる料理を引き立たせる色合いになっており、縁には花びらを思わせるやさしい波をうたせてある。ある程度の深さがあるのでカレーや焼きそば用として、また、煮物の盛り合わせ用として使う。 ■ ハンドル(持ち上げるためでなく、掌と親指で器を押さえると具合が良い)が付いている花形の器は、麺類や雑炊などを入れて、竹や木製のスプーンなどを添えると楽しい食事になる。 ■グラタンを思わせる平たい耳付きの大中小の器は、大サイズでカレーや焼きそばを盛って片手で器を押さえて食するのに良く、中や小サイズはアイデア次第でどのようにも使いこなせる。 ■ご飯茶碗は縁に返しを付け、スプーンでの食事をしやすく工夫してある。 【メモ】 ■「安定感があって使い易い」という声 ■「普通に楽しく使えそうなので購入したい」という声
■食事を楽しくする事を最も大切に考えて作られた食器。 ■ 2匹の子犬が器の縁について、持ち手になった小鉢、おかゆ用の器として、スープ皿として、スプーンを用いて食べやすいようにできている。 ■角のない三角のプレートは、浅め円形窪みを3っつ作った仕切り皿。汁気の少ない酢の物やサラダ、肉、魚などを3品盛り付けられるように作られている。若者や健常者が普通にテーブルコーディネイトする際にも楽しく利用できる ■小鉢には握力がなく、抱えることのできないお年寄りや障害を持つ人が、お箸やスプーンを食器に差し込んで手繰り寄せることもできるように、器の内側、底部分に箸が引っかかるような窪み(段差)が作られていますが、外側の底には滑りやすくテーブルを傷つけない工夫を加えてある。 【メモ】 ■見た目に可愛くあたたかさが伝わるが、犬が欠けたりしないか・・・という意見あり ■三角のプレートは「お箸利用を考えていた」という作者の思惑通り、窪みが浅くおしゃれな分、スプーン使用者にとっては掬いづらく使いにくいかも・・・
■1枚で盛り付けができる大皿(24センチ)の円形プレート。どっしりと落ち着いていて、弾みで引っ掛けて落とすという心配は少ない。プレートの縁を立ち上げてスプーンで掬い上げやすく、料理を皿から逃さないような配慮もある。また、プレートに盛り付けられる料理の独立性が確保できるように、はっきりとした仕切りを付け、物が混ざり合うのを避けられるようにしてある。 ■仕切りのない大皿は深さが3.5センチあり2センチ近い反り縁があるので、カレーやチャーハンなどをスプーンで食べる時は、最後まで片手で食べられる安定感を持っている。縁の外側には窪みを付け、持ちやすい配慮もされている。また、煮物の盛り合わせ用としてもどっしりした重量感が高級感を演出している。 ■ご飯茶碗は一見普通の器、手にとって抱えてみると、外側の下部に指先サイズの横波が高台まで入れてあり、指に馴染んでとても抱えやすく工夫されている。 ■小皿の縁の波もデザインだけでなく、取り扱いやすさに目線を揃えてある。丸い縁に5センチの平たい耳を持つ器。耳を「取って」と捉えると握り難さを感じるが、親指を上に置き、耳を挟むように掌で器を抱えるとすっぽりと器が手に馴染み、程よい温かさのスープや味噌汁等は、片手で、両手で、包み込むようにいただける。 【メモ】 ■大皿は握力が落ちたお年寄りには使いにくいが、調理した料理を盛っていただく分には滑らず、安定して使えそうという意見あり
■6枚重ねになる貝殻の形をした色違いの皿。重ねると1つになって収納に便利で、見た目にも楽しいデザインとパステルトーンで柔らかな色合いが、お年寄りの間でも高い人気を得ていた。 ■従来ある円型のサイズ違いで重ねると1つになるタイプの食器も七色のレインボーカラーで人気を得ていたが、貝殻を思わせるデザインと、単なる色違いでなくそれぞれに個性を持つ色とのコンビネーションが好評だった。マヒのある人も、左・右に係わらずスプーンでの食事に、平たくて安定感があり、滑やかに立ち上げられた縁にそってすくい上げながら最後まで食べられるように工夫されている。 ■器のサイズが6通り。メインディッシュ、小鉢等惣菜の使い分けの他、食事の量に合わせて選ぶことができる。2世代・3世代家族同居のテーブルに、お婆ちゃん、パパ、ママ、子供とサイズを変えることによって色も変わり、楽しい盛り付けになる。 【メモ】 ■器も持ち上げる機能が低下しているので、使い易い等の声 ■料理によって皿のサイズと色を選べる ■小振りな器はスープ皿としても使える ■購入方法の質問あり